2015-07-29

bench























スタイリストさんからのオーダーで製作したベンチです。
アルダーの木の色味が今回の撮影のイメージに合うそうで、この木に決まりました。
スタイリストさんなので、見え方のこだわりがとても強く、何度も打合せを重ねました。
撮影現場が九州で配達が出来なかったので、運送会社で配送したのですが
届いてすぐに「想像以上にキレイに作ってくれてありがとう!」
とうれしい連絡を頂きました。

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蝉の鳴き声が聞こえるようになりました。
蒸し暑い家の中で、我が家のニャンコはクローゼットの中にこもったり
フローリングにへたり込んだり、少しでも涼しい場所を探しているようです。


2015-07-18

changing



檜で製作したお風呂のフタです。
これまた半年ほど前の仕事です。。

昔は当たり前のように、木で作れるモノは何でも木で作っていたものです。
時は進み、便利になるにつれ、多くのモノが木から別の素材に変わっていきました。
それもそのはず。木は切ってからも呼吸を続け、それにより収縮や反りを繰り返します。
寸法、形状が安定しない木より、正確な別の素材へ。
良い状態を保つ為には手入れを必要とする木より、簡単なメンテナンスでいい別の素材へ。

そんな中、時々ですが今回のように木の生活用具のオーダーを頂くことがあります。
前回の記事のこたつの天板と同じように、反りに強い組み方にしています。
熱気を逃がさないように、フタが合わさるところは相欠きにしています。

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梅雨空が続いたかと思うと、真夏のような暑さに驚き
そして大きな台風の通過による大雨・・・
めまぐるしい天気の移り変わりに翻弄されている今日この頃です。

2015-07-06

shaker rack & tabletop























シェーカー様式のラックとこたつの天板です。
もう7月なのに、いま頃こたつ??ではなく、半年ほど前の仕事です。
忙しさにかまけてブログを更新していなかった時の仕事、、、
いくつかピックアップして更新していこうとおもいます。

話は戻りますが、みなさんはシェーカー様式をご存知でしょうか。
シェーカー様式とは、18世紀後半から19世紀前半にかけて
アメリカのシェーカー教徒によって
作られた建築、家具の様式のことを言います。
シェーカー様式は、構造が単純で直線が多用され
装飾は排除したシンプルで、実用的な機能性が特徴です。
モビリエの家具もこのシェーカー様式に大きな影響を受けるほど
個人的にも大好きな様式です。

今回製作したラックは、シェーカー家具の定番のデザインですが
サイズや細かいディテールなど、お客様の要望に合わせて製作しています。
ハンガーをかけるのはもちろん、布団を広げてかけたり
洗濯物を取込む時に一旦ラックにかけたりと
いろいろな使い方をされるそうです。

こたつの天板は他のテーブルとは違い、天板の固定が出来ないのが問題です。
無垢の木の天板は、固定しないままだととても反りやすいので、
それを解消するために、写真のように木の繊維方向を直交するように天板を組んでいます。
天板を固定しないので表裏両面使えるのですが
今回はあえて節が入っている材を裏側に使い
表と裏で違った表情を楽しめるようにしています。

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梅雨らしい梅雨、雨の日が続いていますね。
ここ数年は毎年アジサイを見に出かけるのですが
今年は初めて妙見山のケーブルとリフトを乗り継いで山頂まで行ってきました。
リフトからは咲き誇るアジサイが、ケーブルでは野生の鹿に出会えて
季節の景色を楽しむことができました。